売り手様向けM&Aガイド

交渉の前に

はじめに

トランビ上で行われる交渉ルームは売り手、買い手、トランビ事務局の3者間の情報共有の場となっております。
トランビ事務局は適正かつ円滑なサービス運営の為、個々のメッセージの確認を行っておりますが、会社や事業の譲渡は全てお客様ご自身の責任において実施していただくこととなります。
M&Aには多くの作業や交渉、意思決定等が伴いますので、トランビをご利用いただく際においても、十分ご留意の上ご利用ください。

ご利用対象となる方

自らが会社や事業を売る個人、法人の方に加えてM&Aの代理を行っている業者の方や金融機関の方など、会社や事業の売却をサポートする方にもご利用いただくことが可能です。

交渉期間の目安

M&Aの交渉は場合により、法務、財務、税務、労務、金融など幅広い分野に渡り、譲渡が完了(クロージング)するまでには一般的に6か月から1年ほどの時間のかかる作業になります。

成約までの流れ

STEP01

案件を登録する

M&A案件をご登録頂くと、トランビ事務局の審査を通した後に公開されます。
まずは匿名のまま案件を公開することができます。
この時点で、トランビを訪れる全ての方から閲覧され、メッセージを受信できるようになります。

売却案件を登録する

案件を登録する前に自社の株式価値を確かめたい方は、株式価値の算定ツールを利用すると便利です。

株式価値の算定ツール

STEP02

匿名で交渉を始める

トランビにM&A案件を掲載すると平均で15社の買い手候補が現れます(2018年11月時点)。
数ある買い手候補の中から最も適した相手を選び抜くことになります。
交渉に適さない相手に会社や事業の大切な情報を開示する必要はありませんので、相手が交渉相手として適当ではないと判断した場合は、その相手との交渉を速やかに中止しましょう。
買い手候補を数社に絞り込んだ後は、会社や事業が特定されない範囲であなたの事業情報を相手に開示します。
また、同時に買い手の意向(なぜ興味を持ったのか、買収後にどんな絵姿を考えているのか)を詳しく確認し、どの相手と実名交渉に移るべきか検討しましょう。

相手の支払い能力を見極める

M&Aで最も大切な部分とも言える事業の譲渡希望価格の目安を把握しましょう。
確認するのは事業の譲渡価格ではなく、買い手の支払い能力である点を注意してください。譲渡価格の決定・合意は、後のステップで行います。

STEP03

実名交渉の申請・承認

具体的に交渉を進めたい場合、交渉ルーム画面にある「実名交渉を申請する」ボタンをクリックして申請することも可能ですが、買い手候補からの申請を待ちましょう。
買い手から実名交渉を申請されたタイミングで、買い手の社名と担当者名を知ることができます。
相手の社名・担当者名を参考に会社を簡易調査し、実績・業績・評判等を考慮した上で、実名交渉に適していると判断された場合、交渉ルーム画面にある「実名交渉を承認する」ボタンをクリックして承認してください。

秘密保持契約の締結

「実名交渉を申請する」もしくは「実名交渉を承認する」ボタンをクリックすると、秘密保持契約の同意画面に推移します。
内容に同意することで、実名交渉に進むことができます。
売り手様、買い手様共に本人確認済みの場合のみ、TRANBIが提供する秘密保持契約書の代わりに、個別の秘密保持契約書を利用して秘密保持を締結することもできます。
実名交渉へ進んだ後に、交渉相手様と秘密保持契約締結が必要になります。郵送もしくは添付機能にて必ず秘密保持契約を締結してください。

STEP04

実名で交渉する

売り手と買い手の双方が実名交渉を承認し、秘密保持契約に同意した後は、実名交渉に移ります。
電話や面談でお互いに条件を確認し、買い手との具体的な交渉を進めていきます。

買い手からの質問に備える

多くの買い手が、以下の質問をしてきますのであらかじめ回答を準備しておきましょう。
・なぜこの事業を売却するのか
・事業が抱えている課題は何か
・事業の課題をどのように解決できるか(ヒト、モノ、カネ、情報の視点で)
・事業の成長ポテンシャルはどこか

買い手に質問する

買い手には下記のような点について確認しましょう。
・いつ頃までに買いたいのか
・買収予算と資金の調達・準備方法
・意思決定プロセス
・意思決定に関わる関係者は誰か(配偶者、会社幹部、親族など)
・買収した後の事業の展望(従業員の継続雇用等)

初回面談を行いお互いの感触を確かめます。懸念があれば、納得がいくまで確認しましょう。納得できなければ、交渉を中断しましょう。無理に交渉を進めても、成約まで到達する可能性は少ないと言えます。疑問や懸念が解消されない場合は、早めに交渉を打ち切ることも大切です。

STEP05

最終合意・譲渡契約の締結

最終契約の内容は、1つ1つの項目を買い手と丁寧に確認していきましょう。
トランビでは、事業譲渡契約書や株式譲渡契約書のひな形がダウンロードできます。

各種契約書ひな形

成約報告手続き

最終契約書の締結後、すみやかにトランビに報告をしてください。
期日までに成約報告手続きを完了頂くことで手数料が無料になります。
※成約日(最終契約締結日)を起算日とした期日内に【成約報告手続き】を完了されていない場合は、成約手数料の増額や遅延損害金が発生いたしますのでご注意ください。
詳しくは利用料金ページをご覧ください。
利用料金

成約後のお手続き

トランビに成約報告

成約報告手続きは、売り手様、買い手様の両者が行って頂く必要があります。
※成約日(最終契約締結日)を起算日とした期日内に【成約報告手続き】を完了されていない場合は、成約手数料の増額や遅延損害金が発生いたしますのでご注意ください。
詳しくは利用料金ページの成約報告手続きをご覧ください。

また、事業売却前後の経緯をトランビ事務局でヒアリングし、事例として紹介させていただくこともございます。
具体的な掲載内容に関しては、お客様のご要望を踏まえ、ご相談の上で掲載いたします。

交渉時のポイント

交渉は複数と平行して行う(同時交渉)

あなたが交渉している相手(事業の買い手候補)が、一つのM&A案件だけでなく他の複数のM&A案件に連絡をしているのと同様、売り手であるあなたも複数の買い手候補と同時に交渉することが可能です。
トランビでは、1つの売却案件に対して平均で15件、多い場合では数十件の買い手候補から連絡があります。
個々の交渉相手との交渉状況をきちんと管理することがM&A成功のカギとなります。

情報を開示する相手はしっかりと見極める

M&Aで大切なことは、会社や事業に関する機密情報の取扱です。交渉相手に情報を提示する場合は、相手の見極めに細心の注意を払い、詳細な情報は必ず実名交渉の段階、つまり、秘密保持契約を締結したのちに提示するようにしましょう。
本気で買いたいと考えているユーザーなのか、興味本位で情報を確認しているだけなのか、確かめるのはあなたの役割です。
交渉にそぐわない相手と思われる場合は、その旨を相手に速やかに伝えて交渉を中断してください。
なお、交渉を中断する際は中断理由をできるだけ細かく記述するようお願いいたします。

返事はすぐにする(1営業日以内が目安)

M&Aに際して、相手に意思の強さを伝える最も有効な手段はメッセージの回答の早さです。
1週間経ってからの回答では遅く、あまり本気ではないと相手から見なされる可能性があります。
日常のビジネスと同様に、基本は当日中の回答を心掛け、日常業務が忙しく返信がすぐには難しい場合は、追って連絡する旨をまず相手に伝えることで、相手に誠意と熱意を示すことにつながります。

スケジュールを意識する

M&Aは比較的時間のかかる取り組みです。トランビでは、一般的な代理会社経由の交渉よりも早くまとまる傾向にありますが、それでも平均6か月〜12ヶ月程度の期間が必要となります。
その間、M&Aは最も優先順位の高いものとして、交渉相手にはタイムリーに対応していくことが求められます。

必要に応じて専門家の利用を検討する

ご自身での取り組みが難しいと感じる場合、M&A専門家のご利用の検討をお勧めいたします。
経験豊富な専門家は、スケジュール管理にとどまらず、買い手候補との価格交渉や、税金を抑えるスキームの提案など、色々な知見や経験を持っています。
一定の規模を超えるM&A案件の場合は、M&A専門家を利用した方が結果として安く済む場合もあります。

ステータス別交渉ルール

トランビ内での行動

匿名交渉 実名交渉申請時 実名交渉
匿名・ニックネームによる自己紹介

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

買い手との匿名でのメッセージのやり取り

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

買い手への氏名・法人名の開示

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

買い手へのサイト名・店舗の開示

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

買い手への連絡先の開示

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

買い手との実名でのメッセージのやり取り

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

トランビ外での行動

匿名交渉 実名交渉申請時 実名交渉
トランビ外で買い手に連絡する行為全般
(電話・メール・面談等)

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×※

実名交渉

※買い手から売り手に実名交渉申請がなされた場合は、売り手が秘密保持契約に同意する前に買い手の社名、氏名、住所、ホームページなどの特定できる情報(実名情報)が売り手に提供されます。実名交渉に臨むべき買い手であるか提供された情報を元に審査し、判断しましょう。

ただし、実名交渉申請中(秘密保持契約前)のトランビ外での直接連絡は禁止となっています。

なお、売り手から買い手に実名交渉申請を行った場合は、買い手が秘密保持契約に同意するまで、売り手の実名情報は買い手に提供されません。

ステータス別公開情報

交渉相手の買い手から見えるあなたの登録情報

個人

匿名交渉 実名交渉申請時 実名交渉
会員区分(個人・法人・専門家)

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

氏名

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

住所

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

連絡先電話番号

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

メールアドレス

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

法人

匿名交渉 実名交渉申請時 実名交渉
法人名

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

会員区分(個人・法人・専門家)

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

住所

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

法人電話番号

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

業種

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

上場/非上場

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

HP

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

資本金

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

前年度売上高(レンジでの表示)

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

従業員数(レンジでの表示)

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

設立年

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

部署

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

役職

匿名交渉

実名交渉申請時

実名交渉

登録者氏名

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

連絡先電話番号

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

メールアドレス

匿名交渉

×

実名交渉申請時

×

実名交渉

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