デザイン事務所業界の市場動向
企業のDX推進やブランディング強化の潮流を受け、UI/UXデザインやコミュニケーションデザインの重要性が高まっています。これにより、専門的なデザイン能力を持つデザイン事務所への需要は増加傾向にあります。
特にWebサイトやアプリケーション開発におけるユーザー体験の向上が事業成果に直結するため、デジタル領域に強みを持つ事務所の価値は高まっています。一方で、業界は小規模な事業者が多く、人材獲得競争の激化や経営基盤の脆弱性といった課題も抱えています。
このような背景から、デザイン機能の内製化や強化を目指す事業会社や、対応領域の拡大を狙う同業他社によるM&Aが活発化しています。デザインの力を事業成長のエンジンと捉え、戦略的に外部の知見を取り込む動きは今後も続くと予想されます。
デザイン事務所業界のM&Aのポイント
ポイント①:クリエイター組織の評価とリテンション
デザイン事務所の企業価値は、所属するデザイナーやクリエイターの能力に大きく依存します。そのため、M&Aを検討する際は、個々のデザイナーが持つスキルセットや実績、得意領域をポートフォリオなどを通じて詳細に評価することが不可欠です。
特に、事業の中核を担うアートディレクターやリードデザイナーがM&A後に離職してしまうと、買収した事業の価値が大きく損なわれるリスクがあります。デューデリジェンスの段階でキーパーソンとの面談を実施し、彼らのモチベーションやキャリアに対する意向を丁寧にヒアリングすることが重要です。
買収契約の締結と並行して、キーパーソンが引き続き活躍できるような報酬体系や労働環境、新たな挑戦の機会といったリテンションプランを具体的に提示し、組織の維持と成長を図る必要があります。
ポイント②:収益構造と顧客基盤の安定性
デザイン事務所の収益モデルは、プロジェクト単位のスポット契約が中心か、保守契約などによる継続的な収益があるかで安定性が大きく異なります。買収を検討する際には、売上高の内訳を分析し、収益の柱となっている契約形態を確認することが重要です。
また、特定のクライアントへの売上依存度が高すぎないかも重要なチェックポイントです。数社の大口顧客に依存している場合、その取引が終了すると経営が急激に不安定化するリスクを抱えています。
過去の取引実績や顧客リストを精査し、多様な業界のクライアントと安定した関係を築けているかを確認しましょう。同時に、新規顧客の獲得チャネルや営業体制を把握することで、買収後の事業の持続可能性と成長性をより正確に見極めることができます。
ポイント③:無形資産(ポートフォリオ・ノウハウ)の価値評価
デザイン事務所の価値は、帳簿上の資産だけでなく、目に見えない無形資産にこそ宿っています。その代表格であるポートフォリオは、事務所のデザインクオリティ、得意なスタイル、課題解決能力を証明する最も重要な資産です。
買収の目的と、対象企業のポートフォリオが示すクリエイティブの方向性が合致しているかを慎重に見極める必要があります。また、デザイン制作における独自のプロセスやワークフロー、社内で共有されているナレッジといった知的財産も、競争優位性の源泉となります。
これらの無形資産が個人の属人的なスキルに留まらず、組織として形式知化・共有されているかをデューデリジェンスで確認することが肝要です。M&A後にこれらのノウハウを自社に円滑に統合できるかどうかが、シナジーを創出する上での鍵となります。
地域別売却希望平均価格
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- 3,000万円〜5,000万円
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- 1億円~2億5,000万円
- 2億5,000万円~5億円
- 5億円〜10億円
- 10億円〜15億円
- 15億円〜20億円
- 20億円〜50億円
- 50億円〜100億円
- 100億円以上
