2026-06-30
200万円で埼玉の女性専用サロンを承継。51歳・現役会社員が“遠隔経営”で築く『定年後の収入基盤』
買い手(個人):坂本さん

※本記事内の写真は全てイメージです。
会社員という守られた立場を続けながら、なぜ「事業のオーナー」というもう一つの顔を持つことを選んだのか——。坂本様(仮名)の答えは、株式や不動産による「資産運用」に「事業引き継ぎ(M&A)」を掛け合わせる、独自のキャリアづくりでした。
本業の傍ら、離れた土地のサロンを遠隔で経営するリアルな実態。そして、初めてのM&Aで直面した「労務」という見えない壁——。
個人M&Aのリアルに迫る、学びにあふれた個人M&Aのインタビューをお届けします。
| 案件概要 | 案件名 | 大幅値下げ!【浦和区リラクエステ】駅近/3年以上営業/固定客多数/副業OK✨オーナー負担小🔥 |
|---|---|---|
| 売上高 ※案件掲載時点での直近期 |
1,000万円〜2,500万円 | |
| 成約者様概要 | 属性 | 個人・買い手(会社員/副業) |
| M&A経験 | 初めて(1件目の学習塾は不成約、本件が初成約) | |
| 初オファー〜成約までの期間 | 約2ヶ月 |
- ➤ 40代の資産運用を経て、50代で「事業投資」へシフト
- ➤ 決め手は「黒字経営」の安心感と「現場を任せられる」環境
- ➤ 迷うよりまずは応募。約2ヶ月でのスムーズな成約プロセス
- ➤ 遠隔経営のリアル。優秀なスタッフの存在と「労務」という想定外の壁
- ➤ 個人のM&Aは「見えない出費」に注意。60歳までに店舗拡大を目指す
【40代の資産運用を経て、50代で「事業投資」へシフト】
ーー今回はTRANBIを通じて初めてのご成約、誠におめでとうございます!早速ですが、まずは坂本様のこれまでのキャリアや、M&A・事業承継を検討されるようになった背景からお伺いできますか?
坂本様:
ありがとうございます。私は現在51歳で、ずっと会社員として働いています。キャリアとしてはWebやデザイン関係の仕事が一番長く、現在もそうした領域の仕事に携わっています。
M&Aを意識し始めたのは45歳を過ぎたあたりからです。「このまま会社員だけを続けていて良いのだろうか」と、ふと将来のキャリアについて考えるようになったのがきっかけでした。
ーー会社員としての安定がある中で、将来への疑問を感じられたのですね。ご自身で一から起業されたり、副業を拡大されたりという選択肢は考えなかったのでしょうか?
坂本様:
もちろん、一から起業することも考えました。ただ、会社員が本業であり、時間も収入もそちらがメインです。もし全く新しく事業を立ち上げたとしても、会社員としての業務があるため、十分な時間を割くことができません。「時間と労力をかけられない状況では、おそらく上手くいかないだろうし、リスクも大きい」と感じたのです。

ーーなるほど、ご自身の置かれている状況を非常に冷静に分析されていたのですね。その点、M&Aにはどのようなメリットを感じられたのですか?
坂本様:
もともとある程度基盤がある事業を引き継いだ方が、圧倒的にスムーズですし、何より初期の資金的なリスクも少なくて済みます。そういった理由から、「事業を創る」のではなく「事業を引き継ぐ」M&Aという選択肢を考えるようになりました。
ーー実は、40代の頃から将来に向けた準備を進められていたとお聞きしました。具体的にはどのようなことをされていたのでしょうか?
坂本様:
40代の頃は、手元の資産を増やすことに注力していました。株式投資や不動産投資など、手元の資金を積極的にそういった資産運用に回して、将来に向けた資産形成を図っていた形です。
不動産投資などは節税にもなるのですが、節税効果を得るためには「高い収入がずっと維持されていく」ことが前提になります。それに、節税だけではどうしても手元に残る金額に限界があります。それならば、「税金を払ってでも、しっかりと事業収入を増やしていきたい」と考えるようになりました。
ーー投資というフェーズから、「事業のオーナーになって収益の柱を作る」というフェーズへとステップアップされたのですね。その時、正直なところどのようなお気持ちでしたか?
坂本様:
そうですね。やはり定年後のことをリアルに考える年齢になったことが大きいです。定年退職してから慌てて何か新しいことを始めるよりも、現役で本業の収入がある今のうちから、あらかじめ将来の基盤を作っておきたいという決意のようなものがありました。事前に準備をしておけば、いざという時に今の仕事も辞めやすいですし、心にゆとりが持てると思ったんです。
【決め手は「黒字経営」の安心感と「現場を任せられる」環境
ーーTRANBIにご登録いただいたきっかけや、案件を探す際に重視していた基準について教えてください。
坂本様:
事業承継についてインターネットで検索した際、一番フィットしたのがTRANBIでした。最初に見るだけなら無料ですし、手数料などの料金面も良心的だったので、非常にハードルが低く、入っていきやすかったですね。
案件を探す上で重視していたのは、「ある程度黒字で回っている、もしくはトントンであること」です。赤字が大きい事業を引き継いでしまうと、どうしても本業の時間を割いて立て直しに奔走せざるを得なくなります。私にはそれができないため、「最悪赤字になっても、自分が無理なく補填できる範囲に収まるか」を基準にしていました。
ーーだからこそ、月々の固定費(ランニングコスト)をシビアに見られていたのですね。実際に今回の女性専用サロンの案件に決められた「最大の理由」は何だったのでしょうか?
坂本様:
一番の決め手は、やはり「すでに黒字で回っていた」という点です。
それに加えて、現場のオペレーションがしっかりしていると感じたことも大きかったです。私は名古屋に住んでおり、店舗がある埼玉まで頻繁に行くことはできません。「今のスタッフさんだけで、オーナーが出勤しなくても現場が100%回る」という環境が整っていたからこそ、遠隔でも事業を引き継げると判断しました。
ーー黒字であること、そして優秀な現場スタッフがいらっしゃることが最優先だったのですね。固定費の面ではいかがでしたか?
坂本様:
そこも非常に重要でした。今回の店舗は家賃が月12万円程度だったんです。都心部のサロンだと家賃が30万円以上かかることも多く、ランニングコストが高いと少しつまずいただけであっという間にマイナスになってしまいます。
固定費を極力低く抑えられる物件だったからこそ、「これなら多少のマイナスが出ても自分の収入でカバーできる」と安心できたのが、最終的に背中を押してくれた要因の一つですね。
ーーご自身の会社員としての収入や、これまでの資産運用があるからこそ、「いざとなっても持ち堪えられる」という余裕があったのですね。非常に戦略的なリスク管理だと感じます。
【迷うよりまずは応募。約2ヶ月でのスムーズな成約プロセス】
ーー今回、交渉の申し込みから引き継ぎ(クロージング)まではどのくらいの期間がかかりましたか?
坂本様:
とても早かったですね。2月に初めてメッセージを送り、そこからやり取りを重ねて、3月には引き継ぎの合意ができ、4月1日からはもう私にオーナーが変わるというスケジュールでした。正味2ヶ月かかっていないくらいです。
ーーすごいスピード感ですね!遠隔地ということで、事前の面談などはどのように進められたのでしょうか?
坂本様:
実際に店舗へ足を運んでお会いしたのは、引き継ぎのタイミングなどを含めて2回ほどです。その代わり、Zoomを使ったオンライン面談は4回ほど、頻繁に行いました。 前オーナーの方も「ある程度早く手放したい」というご意向があったようで、交渉自体は非常にスムーズに進みました。そのため、面談では「引き継ぎまでに実務的に何を準備するか」という前向きな話し合いが中心でしたね。

ーーM&Aでは、引き継ぎ前に財務状況などを細かくチェックする「DD(買収監査)」に時間をかける方も多いですが、坂本様の場合はいかがでしたか?その時、不安などはなかったのでしょうか。
坂本様:
実は、細かい財政面については一切聞かなかったんです。「月額でかかる大体の経費」と「過去1年分の売上」を簡単に出してもらい、それを見て「これなら何とかなるな」と判断しました。
ーーそこまで大胆に決断できた理由は何だったのでしょうか?
坂本様:
やはり、先ほどお話しした「ランニングコストの安さ」が大きかったですね。最悪、月々の収支が少しマイナスになったとしても、こっち(本業など)で補填してしまえば、数ヶ月で事業が立ち行かなくなるようなことはありません。また、事業でのマイナスは確定申告の際に他の収入と損益通算できるという計算もありました。ですから、過度な不安はありませんでした。
ーーご自身の中で「リスクの底」がはっきりと見えていたからこその決断ですね。今回が初めてのM&Aでしたが、交渉に踏み切る上でためらいはありませんでしたか?
坂本様:
実は、TRANBIに登録してから半年くらいは、毎日更新される案件をただ眺めているだけでした。「もっと良い案件があるんじゃないか」と悩んでばかりで、結局何も申し込まない期間が続いていたんです。
でも、「これを続けていても何も変わらない」と思い直し、「まずは気になったら申し込んでみよう」とアクションを起こしました。1件目に学習塾の案件に申し込んでみて(成約には至りませんでしたが)、その経験があったからこそ、今回の2件目のサロン案件では迷いなくパッと飛び込めたのだと思います。
【遠隔経営のリアル。優秀なスタッフの存在と「労務」という想定外の壁】
ーー実際に事業を引き継がれてから、約1ヶ月半が経ちました。会社員として働きながら、遠隔でサロンのオーナーを務めることになりますが、何か大変さや「想定外の壁」を感じることはありましたか?
坂本様:
一番大きな壁に感じているのは「労務」の部分ですね。会社員として働いていると、人を採用する時も人事部に申請を出し、社内の書類のやり取りだけで完結します。
しかし、自分で店舗を持つと、社会保険の手続きや役所への書類提出など、これまで経験したことのない業務が次々と発生します。もちろん専門家である社労士さんにお願いしているのですが、自分自身にベースの知識がないため、専門用語が並んだ書類を見ても最初は戸惑うばかりでした。「人を雇用する」ということの責任と大変さを、今まさに実感しているところです。
ーー会社員という守られた立場から、経営者・オーナーへと視点が変わる大きな気づきですね。逆に、引き継いでみて「ここは予想以上に良かった」というポジティブな想定外はありましたか?
坂本様:
それは間違いなく、既存のスタッフさんの存在です。現在2名の女性スタッフが働いてくれているのですが、こちらが当初想定していた以上に能力が高く、遠隔でも安心して現場を任せられています。
物理的な距離が離れていると、どうしても目が行き届かない不安があるものですが、全くそんなことはなく、責任感を持って店舗を回してくれています。本当に頼もしいですし、彼女たちの存在があるからこそ、私が遠隔でもスムーズに経営できているのだと感謝しています。
ーーそれは本当に素晴らしいですね!安心して現場を任せられるからこそ、坂本様は経営や集客に専念できるかと思います。現在、オーナーとして新しく取り組まれている施策などはありますか?
坂本様:
前オーナー様も最後はとてもお忙しかったようで、なかなか集客の施策に手が回っていない状態でした。ですので、私はまず店舗の「露出の拡大」に着手しています。
たとえばInstagramなどのSNSも、6月からはプロの運用代行会社にお願いすることにしました。女性専用サロンですから、50代の男性である私が考えるよりも、ターゲット層を熟知した専門家に任せた方が良いと考えたためです。また、今後はLINE公式アカウントのメニュー整備や、ショップカード(ポイント)の導入など、仕組みづくりを整えていく予定です。
【個人のM&Aは「見えない出費」に注意。60歳までに店舗拡大を目指す】

ーー今後、個人でM&Aを検討されている方に向けて、ご自身の経験を踏まえたアドバイスがあればぜひお願いします。
坂本様:
初めてのM&Aを通じて痛感したのは、「プラットフォーム上に表示されている譲渡価格以上に、様々な資金が必要になる」ということです。
例えば私のように遠隔で経営する場合、現地へ赴くための交通費が往復で数万円かかり、移動で半日以上が潰れます。それに加えて、先ほどお話しした社労士さんや税理士さんへの委託料、社会保険料の会社負担分など、会社員時代には意識していなかった「見えない出費」が毎月発生します。これから挑戦される方は、譲渡資金とは別に、少し多めの余裕資金を手元に準備しておくことを強くおすすめします。
ーー譲渡金額だけでギリギリの計算をしてしまうと、引き継いだ後に苦労してしまうということですね。非常にリアルで実践的なアドバイスをありがとうございます。最後に、坂本様の今後の目標やキャリアの展望をお聞かせください。
坂本様:
今の会社の定年は65歳ですが、そこまで会社員として働き続けるのは体力的に負担が大きいと感じています。ですから、遅くとも60歳くらいまでには、今の会社員としての収入と同等レベルの利益を、事業からの収入で賄えるようにしたいですね。
ーーその目標に向けて、今後はどのように事業を展開されていくご予定ですか?
坂本様:
まずは今のサロンの利益率を高め、頑張ってくれているスタッフさんたちの待遇をしっかりと向上させたいです。その上で、目標とする収入基盤を作るためには、サロンのFC店舗数を2店舗、3店舗と増やしていくか、あるいは全く違う業種への挑戦も視野に入れています。
次のステップに進むためにはまた新たな起業資金が必要になりますので、今は本業での収入も得ながらコツコツと資金を貯め、来るべきタイミングに向けて戦略的に準備を進めていくつもりです。
ーー漠然とした不安を抱えるのではなく、しっかりと道筋を立てて行動されているお姿が、同世代の方々にとっても大きな勇気とヒントになるはずです。貴重なお話を本当にありがとうございました!
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■今回買収した案件はこちら
「大幅値下!【浦和区リラクエステ】駅近/3年以上営業/固定客多数/副業OK✨オーナー負担小📣」
https://www.tranbi.com/buy/detail/?id=23697
■坂本様が運営しているサロンはこちら
創BODY DESIGN 与野店
https://www.instagram.com/soubodydesign.yono
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