2026-09-15

「自分を実験台に」石鹸ブランドの女性経営者が生成AIを"壁打ち相手"に決断!初オファーでアパレルEC成約

買い手(個人):野々垣さん

(本記事内の写真は全てイメージです。)

自身を救った手作り石鹸を起点に、自身のブランドを立ち上げ、家業の建築設備設計会社のサポートにも奔走する野々垣様。「月に1日休めればいいほう」という多忙のなか、1年以上アパレル分野のM&Aを検討してこられました。

1年見送り続けてきた野々垣様が、生成AIを"壁打ち相手"に決断し、初めてオファーした案件をそのまま成約まで進めた理由——そして買収後に見えてきた「無理なく生活が潤う」ライフスタイルブランドの構想について、リアルな声をお聞きしました。

案件概要 案件名 黒字×無在庫女性アパレルECサイト|副業・自走可
売上高
※案件掲載時点での直近期
1円〜500万円
成約者様概要 属性 個人・買い手
M&A経験 初めて
初オファー〜成約までの期間 約4ヶ月
 

【自身を救った手作り石鹸から、ブランド立ち上げへ】

ーー本日はお時間をいただきありがとうございます。無事のご成約、本当におめでとうございます!まずは野々垣様のこれまでのご経歴や、現在展開されている事業について教えていただけますでしょうか。

野々垣様:
ありがとうございます。現在は、父が経営している建築の設備設計会社を手伝いながら、私自身で立ち上げた化粧石鹸のブランドを運営しています。父の会社は静岡がベースなのですが、長野の佐久などにも事務所があり、私自身も静岡を拠点にしながら長野にもよく足を運んで、仕事の手伝いや石鹸の教室をやるという流れで動いています。

ーーご自身で石鹸ブランドを立ち上げられたのには、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

野々垣様:
実は11〜12年ほど前、突然、皮膚の疾患にかかってしまったんです。毎日その部分の皮膚が剥がれ落ちてしまったり、異常な痒みや痛みが伴ったりする状態で……。色々な皮膚科を巡っても、なかなか治らないと言われてしまいました。

ーーそれは非常に心細く、お辛いご経験でしたね……。その後、どうされましたか?

野々垣様:
当時はまだ今ほどネットも発達していませんでしたが、「なんとかして治したい」と必死に探しました。すると、薬ではなく「洗浄」が大事だということが分かったんです。そこからさらに調べて自分で石鹸を作る技術を得て、石鹸協会の講師免許のようなものも取りました。自分で作った石鹸で自分を実験台にしつつ、洗浄して治すということに夢中になっちゃった時期があったんです。

ーーご自身を実験台に!すごい探究心と行動力ですね。結果はどうだったのでしょうか?

野々垣様:
自分でも「実験台って何なんだ?」という感じはありますけれど(笑)。自分で体験するからこそ分かる部分がありました。結果的に治すことができて、石鹸そのものも改善されて、その話が口コミで広がり、「教えてほしい」という方に向けて教室のような形を始めたんです。

ーーそこからどのようにして、現在の「販売」という形へと事業を拡大されたのですか?

野々垣様:
私の作る石鹸は少し独特で、作ってから使うまでに2ヶ月ほどかかってしまうんです。そうすると、「作るのが面倒だから売ってくれ」という声が出てきました。ただ、自宅のキッチンで作った石鹸を売ると薬機法違反になってしまいます。そこで、私の代わりに作ってもらえる製造業者さんを探して、2019年から「製造販売」として事業をスタートさせました。現在は体験教室なども受け付けているので、全く休みはないですね。月に1日あればいいほうです(笑)。

ーー月に1日ですか!?本当に多忙な日々ですね。石鹸ブランドの立ち上げと家業のサポートでご活躍される中、今回、全く異なる「アパレルEC」の買収に興味を持たれたのはなぜだったのでしょうか?

野々垣様:
石鹸のような生活必需品を売っていく中で、どうやって事業を広げていくか色々勉強を始めていたんです。実は、私の母がもともとデザイナーで、洋服の素材やデザインに対して非常にこだわりを持つ人でした。子どもの頃から「質の良い、ちゃんとした服を着なさい」と教えられて育ったんです。そうした美意識に触れる環境で育った影響もあって、昔からアパレル分野にはずっと関心を持っていました。

【ゼロからの構築より「引き継ぎ」を選択。生成AIを"壁打ち相手"にした決断】

ーー石鹸ブランドやご実家のお仕事で多忙を極める中、アパレル分野へ進出するにあたり、ゼロからの立ち上げではなく「M&A(事業引き継ぎ)」という選択肢に行き着いたのはなぜですか?

野々垣様:
コロナ禍に入った頃、アパレル販売のノウハウを教えるオンラインセミナーなどが非常に増えまして、私も色々と調べていました。ただ、そうした講座は100万円単位の高額なものが多く、それだけのお金を払って勉強したからといって、必ずしもうまくいくとは限りません。 最初から自分で全てを構築していくのはやはり厳しいと感じていたんです。

それならば、高額なお金を払って一からシステムやブランドを構築していくよりは、すでに完成されているものを引き継いだ方が早いのではないかと考えました。

ーー時間と労力を買うという意味でも、非常に合理的なご判断ですね。TRANBIのことは以前からご存知だったのですか?

野々垣様:
はい、1〜2年ほど前からTRANBIさんのサイトをちらちらと見ていました。メルマガにも登録していたので、「こういう案件があるんだな」と日々情報をチェックしていたんです。最初はアパレルだけでなく、駅に近いレンタルルームや海外EC、ホテルや民泊など、面白そうなものを幅広く見ていました。

ーー様々な案件をご覧になっていた中で、今回のアパレルECに絞り込んだポイントは何だったのでしょうか?金額面の条件などもあったのですか?

野々垣様:
金額は安いに越したことはないですが、「安く買っても中身が出来上がっていないなら、結果的に高くつく」と思っていました。なので、頂ける情報量と価格感のバランス、いわゆる落とし所を重視していましたね。
また、一時的に流行るような「一攫千金」を狙うビジネスではなく、自分が無理なくやれそうなベーシックで安定したものを選びたいという気持ちがありました。今回の案件はまさにその条件に合致していたんです。

ーー検討を進めるにあたって、生成AIを「壁打ち相手」として大いに活用されたと伺いました。具体的にどのような相談をされたのでしょうか?

野々垣様:
はい、もう本当に生成AIにはめちゃくちゃ相談していました(笑)。具体的には、

「こういう形で完成されている事業を購入していく方がいいのか、それともゼロから勉強した方がいいのか?」
「検討にあたって売り手さんにどんなことを確認すべきか?」

などです。 するとAIからも、「これだけ完成されているプラットフォームであるならば、引き継ぐメリットは大きいと思いますよ」といった客観的なアドバイスをもらえたんです。初めてのM&Aで迷いもあったのですが、その言葉に背中を押されて、勇気を出して売り手様に最初のアプローチをしてみようと思えました。

【オンライン中心でも築けた信頼関係。決め手はサイトへの「愛情」】

ーーTRANBIで初めてアプローチをされてから、成約まではどのくらいの期間でしたか?

野々垣様:
私の仕事が立て込んでいたこともあり、先方に「割とゆったりしたペースでもよければ」とお願いして進めたのですが、それでも大体4ヶ月ほどでしたね。

ーー4ヶ月!十分なスピード成約ですね。売り手様とのやり取りはどのように進んだのでしょうか?

野々垣様:
メッセージを送った後、割とすぐにオンラインミーティングをしていただきました。ただ、少し面白いハプニングがありまして……(笑)。相手の方がお顔にお怪我をされていて、私は私でちょうど急に白目が真っ赤に出血してしまって、とても画面でお見せできる状態じゃなかったんです。なので、お互い顔を合わせず、音声とチャットでのやり取りが中心になりました。

ーーお互いにアクシデントがあったのですね(笑)。顔が見えない中での交渉に不安はありませんでしたか?

野々垣様:
それが、不安はほとんどなかったんです。というのも、売り手様側のサポートに入っていた方が、なんと「静岡出身・長野在住」の方で。私自身も静岡に住んでいて長野によく行くので、変な親近感が湧いてしまって(笑)。共通のゆかりの地があるだけで、全く知らない土地の方と話すのとは違い、一気にカジュアルに打ち解けることができました。

ーーそれはすごい偶然の引き寄せですね!買収前の調査(デューデリジェンス)などはどのように進められましたか?

野々垣様:
専門家は入れず、生成AIに聞きながら自分で数字などを見ました。もともと事業をやっているので、気になる部分は率直に質問しましたね。たとえば「ここの売り上げが少し低いですが、どういうことですか?」と聞いた際も、「この時期はネットの更新料など、環境を整えるのに費用を払ったからです」と、隠し事をせずに素直に教えていただけました。そうした誠実な対応を見て、信頼できる方だと確信しました。

ーー交渉中にトラブルや想定外のことは起きませんでしたか?

野々垣様:
全くなかったですね。「嫌だな」と思うこともなく、相手から無理な要求をされることもありませんでした。

ーー最終的に「この案件を買おう!」と決断した最大の決め手は何だったのでしょうか?

野々垣様:
サイトのホームページのデザインセンスと、洋服のセレクトの良さです。最初から売却目的で作られたサイトではなく、前オーナーさんが本当に愛情を込めてブランドを作ってきたんだな、ということが伝わってきたのが大きかったです。
そこで、「引き継いだ後も、私が独り立ちできるまでサポートしていただくことは可能ですか?」と伺ったところ、「きちんとやりますよ」と即答してくださったんです。その言葉で、安心してバトンを受け取る決意ができました。

【無理なく自分らしさをプラスし、「潤う生活」を提案するブランドへ】

ーー3月末にご成約されてから少し経ちますが、現在の引き継ぎ状況やサイトの運営はいかがですか?

野々垣様:
現在はまだ絶賛引き継ぎ中です。私自身、「これはどうすればいいんだろう?」と戸惑うこともあるのですが、売り手様がそばでサポートしてくださるので本当に安心感があります。
サイト自体がすでに完璧に近い形でできあがっているので、広告を大きく打つなど、変に手を加える予定はありません。ただアイテム数が多いので、売れ筋を少し整理したり、私自身が好みのアイテムを少し追加したりと、無理のない範囲で手直しをしていこうと思っています。

ーー今回引き継がれたアパレルECと、ご自身が運営されている石鹸ブランドを、今後どのように連動させていきたいですか?

野々垣様:
将来的には、二つの事業を掛け合わせたライフスタイルブランドにしていきたいです。イメージとしては、「アフタヌーンティー」さんのようなブランドですね。洋服があって、雑貨やこだわりの石鹸も置いてあるような。
派手な流行を追うのではなく、誰が着ても心地よく、無理なく生活が潤うようなアイテムを提案していくこと。それが私の目指すブランドのコンセプトです。

ーー「無理なく潤う生活」、とても素敵なコンセプトですね!その価値観はどこから生まれたのでしょうか?

野々垣様:
私自身、休みなく働き続けることが「充実」だと思い込んで走ってきたのですが、最近少し考え方が変わったんです。自然に囲まれた場所で、お金をかけずとも心豊かに暮らす友人の話を聞く機会がありまして。
その時に、「潤う生活というのは、決して高額なものを買ったり、SNSで無理にキラキラさせたりすることではないんだな」とハッとさせられました。手が届く価格帯で、日々の生活にちょっとした楽しみや安らぎを与えられるもの。それを私自身の事業を通じて提供していきたいと強く思うようになりました。

【最初の一歩を踏み出す勇気と、事業の先にあるビジョンを描くこと】

ーー今回のM&Aを振り返って、事業承継を考えている方へアドバイスやメッセージをお願いできますでしょうか。

野々垣様:
やはり、「最初の一歩を踏み出して、思い切って連絡してみる勇気」が何より大事だと思います。
私自身、1年以上色々な案件を見させていただき、「いいな」とお気に入り登録するようなことはあっても、自分からオファーの連絡を入れたのは今回の案件が初めてでした。

ーー初めてオファーした案件で、そのままご成約に至ったのですね!踏み出せた決め手は何だったのでしょうか?

野々垣様:
長野という自分にご縁のある地域の方の案件だったことや、事業に対する前オーナーさんの愛情を感じられたことですね。
もちろん、アプローチしてみて話が合わなければ「ご縁がなかった」と割り切ればいいだけです。過剰に前のめりになりすぎず、まずは程よい距離感からスタートして少しずつ打ち解けていけば、自然と信頼関係は築けるものだと実感しました。

ーー最後に、案件選びの基準について、悩んでいる方に伝えたいことはありますか?

野々垣様:
目先の利益だけでなく、「その事業を引き継いだ先に、どんな未来が作れるか」というビジョンを描けるかどうかを大切にしてほしいですね。
例えば、コインランドリーの案件があったとして、「ただ儲かりそうだから」ではなく、「待合スペースに図書館を作ろう」「カフェを併設しよう」といった自分のアイデアが湧いてくるか。もし、事業の先に自分の夢や理想のライフスタイルを乗せられるイメージが湧くのであれば、思い切って踏み出してもいいのではないでしょうか。

ーーご自身の「無理なく潤う生活」というビジョンがあったからこそ、今回のアパレルECとの素晴らしいご縁に繋がったのだと深く納得しました。この度は貴重なお話を本当にありがとうございました!

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■今回買収した案件はこちら
「黒字×無在庫女性アパレルECサイト|副業・自走可」 
https://www.tranbi.com/buy/detail/?id=26181

■野々垣様が運営しているECサイトはこちら
NOIRELLE ノワレル
https://www.noirelle.jp
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