2021-01-19

シニア男性会社員が未経験のネイルサロンをM&A!目を付けたのは30%以上という利益率の高さ!

買い手(個人):匿名

<個人の副業・起業を目指したM&A・買収事例>

 

ネイルサロンは「爪が綺麗になると気分が上がる!一度通ったらやめられない」というほど、幅広い年代の女性たちのハートをがっちり掴んでいます。サロン数はどんどん増えて過当競争気味。そのような業界状況のなか2020年10月に九州に住むシニアの男性サラリーマンの方が未経験にもかかわらずネイルサロンの買収に成功。なぜあえて自分自身から離れた分野を選んだのでしょうか?購入の決め手とはいったい?そのポイントを探ってきました。

【定年間近で次の収入を!副業で会社を買う】

- 長らく製造業の成形工場にお勤めとのこと。なぜ今回M&Aを考えたのですか?
あと数年で定年退職になるというタイミングで、その後の収入源として、副業を考え始めたのがきっかけです。

自分は会社員ですが、父親が自営業をやっていたので、その影響も受けていました。そんなときサラリーマンでも数百万円で小さな会社を買えるという内容の本と出会い、自分でもできるのではと思い立って、TRANBIに登録したのです。

それが今から2年ぐらい前だったと思います。いよいよ定年が目前となり、実際に交渉してみようと今年の春ごろから動き出しました。

- 地元の九州の補助金支援協会が開催しているセミナーにも何度か通われたそうですが?
はい。以前からワンルームマンションのオーナーをやっていて、これで助成金を受けられると聞いていたので。

結局助成金自体は受けられなかったのですが、代わりにM&Aの規模によって、金額は違うけれど助成金が受けられるという情報を聞き、今回自分でもやってみようと申し込んだのです。

- しかし、なぜネイルサロンだったのでしょう? 未経験の分野でご経験やご関心からはかなり離れた業界のイメージを受けましたが……。
その通りです。業界的に特に知識はありません(苦笑)。セミナーでサポートをしてくれる方から「あなたの場合は“投資”という観点で事業を進めた方が良さそう。」とアドバイスをいただいて、自分がいなくても運営者がすでにいる事業や利益率が高い事業などを探していて、TRANBIでは民泊や美容関係を中心に見ていました。

- ネイルサロンに3件アプローチしていますが、M&Aできたサロンの決め手は何ですか? 顧客リストが1万人、リピート率が7割とかなりの人気店ですね。
連絡をしても返事がこないお店があったり、私の自宅から遠いお店だったり、そんな中で話を進められたのがこのサロン。

売り手様は30代の女性で、業界的なことやお店の状態など、親切に教えてくれたことが信用につながりました。売り手様としては妊娠を機に、3店舗持っているサロンのうち2店舗売却希望で、育児が落ち着いたらまた新たな道を模索したい、とのことでした。

実際にお店を見に行ったら、綺麗で印象も良かったです。ワンルームで経営していて、賃料が売り上げの4%程度。時間単価5000円と効率がよく“利益率30%以上”、店舗があって従業員さんがいて、すでに経営が回っている状態という点に惹かれました。



(※あくまでイメージです)

【数千万円の譲渡金額は全額融資で調達】

- サロンの譲渡金額は数千万円ですね。それは助成金と自己資金で捻出したのですか?
いいえ。地域の商工会の斡旋で、最終的には日本政策金融公庫と地元の銀行から約半々の割合で融資を受けました。保証協会からの承認も下りて、全額融資で調達し、運営資金を私が出す形にしようと。

融資を受けるために、インターネットや本で調べ、独学で事業計画書を作りまして、最終的には会計士の方にも確認してもらいながら提出まで進めましたので、ちょっと時間がかかりました。

最初は一つの金融機関だけでまかなえたらと思ったのですが、金額の半分までが限度と言われ急遽二つの金融機関にお願いすることになりました。売り手様にも融資が受けられる前提で話を進めていたので、交渉がストップしたりと一時は大変でした。

【金額を抑えるには専門家のアドバイスを受けるべき】

- 交渉時、交渉ストップ以外の問題はなかったですか?
特に問題はなかったです。しかし、当初のM&Aの予算は500万円程度だったので、少々高い買い物になってしまった。

金額の目安として、売り手さんは“利益の3年分”、私は“利益の1年分”ということでお互いの希望価格に開きが有ったので折り合いがなかなかつかず困りました。コロナ禍の状況も考えるともっと安く買えたのでは?という思いもありますね。

予算の関係上、交渉など全てを自分でやろうとしたのですが、M&Aは初めてだったので、金額の妥当性など、アドバイスをプロから受けるべきだったのかもしれません。

- コロナ禍での売り上げはいかがですか?
もともとは売り上げが年間で2,500万円程度あるのですが、コロナの影響でガクッと落ちてしまいました。今ですと少し戻して月100万円ほどですね。

ただ、コロナが収束すれば回復するのはわかっているのでそこまでは我慢かなと。場所はマンションの一室なので家賃もそこまで大きく圧迫されないため、この店舗でよかったなと思います。



(※あくまでイメージです)

【利益率の高い店舗運営を応用して2件目を狙う】

- サロンの経営者が交代となり、スタッフとのコミュニケーションで、特に問題はありませんか?
今のところありません。雇用は継続するという条件で待遇は変えていませんし、運営は店長に任せています。現在、収支は私が見て、サロン運営、ホットペッパーの出稿、SNSでのPR、スタッフのマネジメント等は信頼して全て店長に託しています。

自分でも業界や運営面の勉強を少しずつし始めています一定期間は、売り手様から経営面でのアドバイスをもらえるという条件での譲渡なので、今のうちに聞けるところは聞いておこうと思っています。

- 今後描いているビジョンはありますか?
実は今後2件目もネイルサロンをM&Aで購入しようかと考えています。今回の店舗は利益率が高く出せる仕組みが構築されているので、これを応用することで店舗を増やせば増やすほど利益を上げることができます。

次は今回よりも譲渡金額が小さい案件を狙って購入し、立て直すところから取り組みたいですね。

- 利益率の高い今回の経験が、次回以降のM&Aに活かすことができますね。ありがとうございました!



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  • 東野りか
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    ライター紹介東野りか


    ファッション誌、生活誌の編集者を経て独立。インタビューと旅の取材・執筆がもっとも得意な分野。酒と旅と音楽と映画をこよなく愛する。