2018-04-23

異業種への事業承継で、子供の頃からの夢を実現!

札幌市内飲食店

今回ご紹介するM&Aで事業承継を成功させた事例は、札幌で食ベログ評点3.6点以上の人気飲食店を複数店を個人事業主として経営されていたK様が売り手となり、遠く離れた大阪の飲食経営ではない異業種(工業系)の会社に、M&Aによって事業承継が実現した事例です。

自社牧場を経営して自家製ジンギスカンを提供したい

札幌で飲食店を経営されていたK様は、子供の頃から牧場を経営して自前のジンギスカンを提供するという夢を描いていました。

飲食店の経営は順調に推移していましたが、K様の夢を実現するには資金調達の面で限界があり、事業運営自体はK様が継続しながら一緒に夢を実現してくれる事業パートナーを探していました。知人などを通じて探しましたが、候補となる人はなかなか見つかりません。そんな時にたまたま見たFacebookの広告を見てトランビを知り、利用者登録に至りました。

一方、関西で工業系の事業を営む会社の代表取締役であるA様は、新規事業として異業種である飲食業を探していました。A様もまた、Facebookでたまたまトランビの広告を見つけたことがきっかけで、トランビに利用者登録を行ったとのことです。

買い手様の熱意が伝わり、売り手様の夢が実現!

K様が飲食店の案件を掲載したところ最終的に5社から問い合わせがあり、そのうち3社と実名交渉が行われました。

K様は同業者の方をお断りしていましたが、極力多くの方とお話をするスタンスのなかで、最も重要視したポイントは、自分とともに夢を実現してくれる、自分のプランに乗っていただける買い手であることでした。また、レスポンスが遅い方や話し方が傲慢な方は除外されていきました。

一方、A様は「ビジネスプランに賛同している」「レスポンスが早い」「同業者でない」という条件を満たしていたうえ、交渉開始直後に札幌まで足を運んで直接店舗を視察するという熱い思いを持ち、K様の心を強く打ちました。A様の頭の回転が早いことや、従業員の待遇がS社と同等になり待遇アップが実現したことも大きな要因でした。

譲渡金額等の設定においては、まずK様の財務データを全てA様に渡し、S社サイドから譲渡契約書・譲渡価格の提案を頂きました。その後、K様が税理士・会計士の先生方と一緒に内容を確認し、修正箇所などを返答して最終合意に至りました。

結果として飲食店の運営はこれまで通りK様が継続しながら、A様の協力を得てK様の夢である牧場の開設準備がすでに始まっています。

今後、飲食店では居抜き物件による譲渡が一般的には多いですが、設備だけではなく常連のお客様や仕入先・看板をそのまま引き継げるM&Aも有力な手段として増えてきそうです。個人経営のお店でもM&Aによって第三者に事業承継をすることができますし、新たに飲食店の開業を考えてる人もM&Aであれば開業時のリスクを抑えながらチャレンジができるため、双方にメリットが多いのです。

トランビだからできたこと

トランビでは多くの飲食店案件が掲載されており、マッチング件数も日々増加しています。個人経営の小規模店が多い飲食業において、M&Aによる売却・買収が当たり前の選択肢になる日はそう遠くないのです。

K様は、飲食店従業員の待遇を向上させる観点からも、飲食店同士・異業種間を問わずM&A・事業承継による課題解決が一層重要になってくると考えます。

「不安をもって経営するより自信をもって商売に専念し経営は得意な方に任せる」ことが大切であると仰います。自分が得意なところに専念して、苦手なことは得意な人に任せるのも経営判断としては、1つの正解なのではないでしょうか。

個人の人脈だけでそのような相手を探してマッチングすることは難しいですが、トランビではインターネットの力を活用して全国から広く相手をさがすことができます。

広くたくさん探すとなるとどんな人が来るか不安な面もあるかもしれませんが、トランビでは匿名から交渉が始まります。メッセージから熱意を汲み取れるか、真剣さが伝わってくるかなど匿名でも判断できることはあります。信頼ができそうだと思った先にのみ絞って実名交渉に進むのも1つの方法です。

今回のケースでは、A社長の早期訪問によるスピード感・熱意といった人間性・お互いの相性が大きな成約ポイントとなりました。事業の承継を希望する買い手側は「おカネ」だけで物事が決まるのではなく、「気持ち」の部分が重要になってくるケースがあることを知っておくべきです。手塩にかけて育ててきた事業を第三者に売却する売主としては、自分が離れた後もちゃんと経営してくれるかどうかを重視する方が多くいます。買い手は、自分がその事業に関わることで「何ができるのか」、「どうしたいのか」を熱意を持って語れるかどうかを試されているのです。