「サラリーマンから旅館主へ。越前の海とカニを40年守ってきた『清海館』、次の担い手を探しています」
福井・越前海岸の実名案件「清海館」が後継者募集。越前ガニと鮮魚で愛された老舗旅館を1,000万円で承継可能。サラリーマンから旅館主へ——海と共に生きる新しい人生に挑戦しませんか?
越前海岸で昭和から続く老舗旅館が、事業承継の担い手を募集しています。義父の後を継いでこの地に根ざして40年。朝3時から仕込むカニ料理と、捌きたての鮮魚が自慢の宿を、次の世代へ引き継いでほしいというオーナーの思いを取材しました。
案件概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡スキーム | 事業用不動産譲渡(土地・建物含む) |
| 施設名 | 清海館(閉業) |
| 住所 | 福井県南条郡南越前町糠11-3 |
| 代表者 | 橋本清太郎さん |
※施設やご利用者のご迷惑になりかねませんので、直接の電話問い合わせや、アポイント無しのご訪問は固くお断りいたします。必ず記事下部にあります案件詳細ページを通じて交渉ください。
「サラリーマンから旅館主へ。越前の海とカニを40年守ってきた『清海館』、次の担い手を探しています」
「私は京都生まれなんです。縁があってここへ来たのが40年前なんです。」
そう話してくださったのは、福井・越前海岸で旅館「清海館」を営むオーナー・橋本さんです。
もともとはサラリーマン。転職を重ねながら福井の営業所に赴任した際に出会った奥様と結婚し、義父の旅館を継ぐことになりました。料理も旅館経営も、文字通りゼロからのスタートでした。
「私と結婚して継いでもらったんです。」と奥様も懐かしそうに話されます。
あれから40年。カニシーズンには朝3時から仕込みを始め、昭和からの常連客とともに越前の海の豊かさを届け続けてきました。
しかし息子は東京に在住で戻る予定がなく、長年ともに宿を支えてきた奥様も体を壊し療養することになり、ついに廃業を決意。ただ、まだ建物も活用可能であることやカニシーズンの需要も高いため、もし利用していただける方がいればぜひ地域のために活用いただきたいと思ってTRANBIに掲載することとなりました。
▼ TRANBIの案件詳細ページはこちら(案件ID:S28292)
https://www.tranbi.com/buy/detail/28292/
年間売上の半分以上を稼ぐ「カニシーズン」
清海館の一年は、カニとともに動いています。
最大の繁忙期は11月6日のカニ解禁から翌年3月20日まで。この期間だけで年間売上の半分以上を占めます。朝3時から仕込みを始め、週末は連泊が重なり、昼食だけで40〜50人が訪れることもあったといいます。
「カニの時期は本当に忙しかったですね。」と奥様も振り返ります。最盛期にはアルバイトを8〜10名体制で運営していました。
カニシーズン以外にも、ゴールデンウィーク・夏休みの海水浴シーズンが稼ぎ時です。4月・6月・9月は法事のお客様の対応が中心になります。越前ガニは「別格」——味噌の濃さが違います
越前海岸最大の魅力は、やはり越前ガニです。
近年は「極(きわみ)」というブランドが誕生し、重さ1.5キロ以上で厳しい基準をクリアしたものはセリで30〜40万円の値がつくこともあります。このブランド化によって一般のカニの相場も上昇し、以前は1万円だったものが今では3万円前後になっています。
それでも常連客が毎年戻ってくるのは、越前ガニの味が他産地とは一線を画すからです。「関西のお客さんも、山陰のカニとは味が違うと言ってくださいますね」と橋本さんは話されます。若狭湾の複雑な地形がプランクトンを豊富に育み、カニの味噌の濃さと風味が格別なのです。
もうひとつの看板——捌きたて「プリプリの魚」の朝食
清海館のもうひとつの自慢が、朝食に出る獲れたての鮮魚です。
若狭湾はプランクトンが豊富で、越前沖の魚は安い魚種でも格別の味わいになります。
「安い魚でも、捌きたての美味しさは格別で、お客さんにも喜ばれます」と橋本さん。
捌きたてを出す朝食は、「あの朝ごはんが目当て」という長年のリピーターを生み出してきました。
コロナ禍の打撃と、現在の運営体制
「一番堪えたのがコロナですね。」
コロナ禍では、高齢を理由に感染を恐れたベテランアルバイト3〜4名が一斉に退職しました。長年培ってきた人員体制が崩れ、その後の運営に大きく影響しました。
追い打ちをかけるように、奥様が脊椎管骨折で療養生活に入ることになり、橋本さんが一人で切り盛りする期間が続きました。
「一人で1年間やってたんですけど、体重が5キロぐらい減りましたね。」
団体客もコロナを機に一気になくなり、廃業する直前は10名・2組程度に規模を絞って営業しています。昭和から続く常連客を中心に、「小さくても丁寧な旅館」として運営を続けてきました。奥様は現在も療養中ですが、回復傾向にあります。
譲渡の条件と設備について
以前にも素泊まりスタイルへの転換を希望する買い手候補もいらっしゃいましたが、タイミングが合わず成立しませんでした。次の経営者がどのようなスタイルで運営するかは、非常に柔軟にご相談いただける姿勢です。
施設概要・譲渡条件
- 譲渡価格:1,000万円(土地・建物・設備一式含む)
- 設備は築25年ほどですが、不具合があって廃業するわけではなく、現状のまま使用可能
- 現在は閉業を機に動力を停止中。営業再開時に北陸電力への接続申請が必要(手続きに数ヶ月かかる見込み)
- 昭和から続く常連客基盤あり
- カニシーズンを中心に、年間売上の半分以上を稼ぐ収益構造
※電源の再接続については、引き継ぎスケジュールの検討時にご注意ください。
北陸新幹線とインバウンド——これからが越前海岸の「本番」
2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸により、首都圏からのアクセスが格段に向上しました。
「これからは関東や東の方からもお客さんが来ると思います」と橋本さんは話されます。
また、小松空港に近いことから、台湾をはじめとした東アジアからのインバウンド需要も期待できます。長年にわたり関西・東海圏を中心に集客してきた越前海岸にとって、新たな顧客層が生まれるタイミングともいえます。
越前ガニのブランド力は年々高まっており、移住を視野に入れる方にとっても越前海岸は魅力的な選択肢です。
「この宿を、終わらせたくなかった」
設備が壊れたわけでも、商売がうまくいかなくなったわけでもありません。40年間守り続けてきた清海館を、このまま終わらせたくない——それが、今回譲渡先探しを始めた理由です。
越前ガニの魅力、日本海の新鮮な鮮魚、そして昭和から続く常連客との関係。それらすべてを、次の世代へ手渡したいという橋本さんの思いが伝わってきます。
飲食・旅館業の経験がなくても、この海とこの宿を好きになれる方であれば、きっと道は開けます。まずはお気軽にお問い合わせください。
▼ TRANBIの案件詳細ページはこちら(案件ID:S28292)
https://www.tranbi.com/buy/detail/28292/