2020-05-14

安定した会社員が“あえて”起業に挑む理由 - 時間は“迷う”よりも“経験を積む”ことに使う。

買い手(個人):堀 徹也氏

<会社員の起業・副業事例>

~「事業の潜在的魅力」×「経験で培った営業・企画力」で起こすシナジー~

➤ 父を見て意識した起業、安定よりも動いている自分の姿を子供に見せたい
➤ ブルーボトル事業で実家の家業を応援したい
➤ 迷うことよりも、経験を積むことに時間をかけるのが私のスタイル

現在、通信会社の代理店営業として働いている堀徹也さん。実家で瓶詰工場を営み、社長である父親の背中を見ながら、自らもいつか起業したいという思いを持ち続けていたそうです。今回「サンドブラスト加工をしたブルーボトルの卸・小売り事業」を無事成約することができた堀さんに、起業に至った背景、今後事業でやってみたいこと、M&Aに対する考え方などを伺ってきました!

【父を見て意識した起業、安定よりも動いている父親の姿を子供に見せたい】

- 成約後の近況を教えてください!
引継ぎ自体はすでに完了し、主に会社からの帰宅後と土日の時間を使い、自宅で運営しています。今勤めている会社からは仕事に支障が出なければ兼業はOKと言われています。

- どうして事業を購入しようと思ったのですか?
実家が埼玉で瓶詰工場を運営しており、父親が社長をしています。そんな父の背中を見て、自然といつかは自分も起業をしたいと思うようになりました。

20代のころは自分でTシャツを制作し、ホームページやイベントで販売していました。また、ドロップショッピングを活用したECサイトの運営もしていました。その後、自分の子供が生まれたタイミングで、財務に関する勉強をしようと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。

自らのスキルをココナラというオンラインマーケットで少額ではありますが500円で販売しています笑。ほかには投資で、物件を2件程運用しています。

安定した道を目指すことも大事だと思うのですが、子供にとってどちらの父親の姿を見せたいかと思ったときに、安定しているより動いている父親のほうがかっこいいと思ったんですね。

事業を購入できると知ったのは、本を見たことがきっかけです。

以前は自分のブランドを作って事業を興したいという思いがありましたが、今は時間のほうが貴重だと考えるようになりTRANBIを活用したM&Aにトライすることにしました。

ある程度、自分で時間をコントロールできる生活が理想ですね。

販売サイトに並ぶ堀さんのブルーボトル

【ブルーボトル事業で実家の家業を応援したい】

- どうして「加工ブルーボトルの卸・小売り」事業を購入しようと思ったのですか?
まずは自分の資金をもとに、予算に優先順位を置いてTRANBIの中で手の届くものを探していました。

特に業種は決めていなかったのですが、「サンドブラスト加工(コンプレッサーによる圧縮空気に研磨材を混ぜて吹き付けて表面を加工)されたブルーボトルの製造、販売事業」案件に出会い事業を引き継ぐことになりました。

このブルーボトルはハワイのマウイ島が発祥で、太陽の光を当てると入っている水がおいしくなると言われているそうです。本当に水が変化するのか確かめたくなって、自分で水質調査キットを使って調べてみたところ、確かに反応に違いが出たんです!この不思議な魅力とサンドブラストで加工されたとても綺麗なデザインに惹かれました。

実家が瓶詰工場を運営していることも決めた要因の一つです。この事業で実家の運営を応援できるかもしれないという思いが自分を後押ししました。今後なにかコラボレーションを実現したいですね。

- 売り手様の印象はいかがでしたか?
とても親切な方で親身になっていろいろ教えていただきました。

もともとは、売り手様の会社でブルーボトルを世の中に普及させていきたいという思いが強かったのですが、担当されていたスタッフの方が退職されてしまい、運営が難しくなってしまったそうです。

その思いをぜひ自分が引き継ぎ、営業・販促企画で培った経験を活かして、事業を大きくしていきたいです。

- どういうビジネス・事業のモデルなのでしょうか?
瓶の製造自体は大阪の製造会社に発注しています。さらに加工会社へ送り、デザインを施した後、お客様にお届けするという流れです。

主にAmazonを通じて個人のお客様に販売していますが、今後は飲食店やギフト向けのニーズを積極的に開拓していきたいと思っています。

まず手始めにロゴを作り、ブランド力を高めていきたい。ARを活用してロゴをスマホにかざすと曜日ごとに情報を提供するサービスがあっても面白いですね。

プロモーションとしては、主な顧客層である若い女性に向けてインスタで訴求していきたいです。

- 競合はいるのでしょうか?
Amazonで見たところ、ブルーボトル自体を販売しているところはありそうですが、加工まで手を加えているわけではなさそうでした。ただ他社でもやろうと思えばできるので、まずはブランド力をつけないと勝ち残っていけないという思いはあります。

堀さんのご実家が運営する瓶詰工場

【迷うことよりも、経験を積むことに時間をかけるのが私のスタイル】

- M&Aを終えての感想はいかがでしょうか?
引き継ぎでも特に問題はなく、全体を通じてスムーズに終えることができました。

M&A自体が初めてで、契約内容が完璧なものかと問われるとわかりません。スピーディーな決断を求められる時流のなかで、経営状態についても事前に詳細まで把握することもなかなか難しいと思います。

悩んだり迷ったりしたらきりがない。だから、私は迷うことをやめることにしました。もしダメだったら、またやり直せばいいと割り切りすぐに物事を決めるようにしました。むしろ挑戦や失敗を含めて経験を積むことのほうが大事なんです。

- 今後の目標をぜひ教えてください!
この事業自体は黒字ですが、まだ生計を立てられるところまではいっていません。しばらくは兼業で進めていき、1年以内には独立したいです。

現在の出荷本数を10倍まで増やすことが目標です。

- ありがとうございました!

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