2023-04-11

インドの新作ゲームアプリ事業をM&A!AIに仕事を奪われる危機感から副業に挑戦、新しい収入源は“当たれば億”の世界

買い手(個人):Dさん(30代)

<個人の副業を目的としたM&A・買収事例>

 

富山県でリサイクル業に従事している会社員のDさんは、2023年2月にインドで開発されたゲームをM&Aで買収しました。この案件においてAさんは出資者という位置付けで、運営はインドの別会社が行うため、一切手間は掛かりません。

DさんがM&Aに踏み切ったのは、将来のキャリアに危機感を抱いたから。「いつか自分の仕事がAIに取って代わられるかもしれない」と思うと、本業以外に複数の収入源を持っておく必要性を感じて、せどりや投資などさまざまなことにチャレンジし、今回のM&Aでまた新たな収入源を手に入れました。

どんな観点で購入を決断したのかや、購入案件の将来性について、Dさんにお話を伺いました。

【本業だけでは不安。“将来のリスク分散”のために、あえて今リスクを取る】

- Dさんのご経歴から教えてください。
専門学校を卒業後、1年半ほどワーキングホリデーに行きました。きっかけは、学生時代にフィリピンに短期留学をした時に、地元では会えないような人にたくさん出会えて刺激的に感じたからです。

ワーキングホリデーでオーストラリアに渡って農場で働いていましたが、期限が来たため、帰国して地元に戻りました。現在は、近所にあるリサイクル業を営む会社で働いています。

- M&Aに興味を持ったのはどうしてですか?
「AIの発展によって仕事がなくなる」と言われていますし、 私が従事している仕事は大まかにいうと利用できる資材と廃棄するものを仕分けするものなのですが、 10~20年で代替されてしまうだろうと思っていて。

将来性が危ういからこそ、別の収入減を用意しておかなければと考えるようになりました。

本業以外に、ゲームやプレミアカードを仕入れて販売するせどりもしていて、月に3~5万円程度の収入があります。また、 以前から株や仮想通貨も買っていますが、他にも何かできないだろうかと考えていて。

「副業」というキーワードで検索して、YouTubeや動画サイトで情報収集をする中で、個人のM&Aという選択肢があると知りました。

株の世界で、「卵を一つのカゴに盛るな」という言葉があります。これは、 「複数の商品に投資をして、リスクを分散させるべし」という意味の言葉ですが、副業全般にも当てはまると思っていて。

株式投資だけだとリスキーですし、かと言って債券投資を始めるだけでは面白みが薄いため、せどり以外にも何か新しいことを始めたいと思っていました。

自分で何かの事業を手掛けるのは面白そうですが、本業があるからこそ、なかなか時間も掛けられません。けれどM&Aなら、 手間を掛けずに事業を運営できる案件を見つけられるかもしれないと感じて、挑戦を決めたのです。

- 投資経験は長いのですか。
高校の頃から、新聞の株価情報は見ていました。始めたきっかけは、専門学生時代に父親から「水力発電に出資しないか」と誘われたことです。

M&Aに不安や抵抗感がなかったのも、これまで株や仮想通貨など、さまざまなことにチャレンジしてきたからだと思います。何をするにしてもリスクはつきものですし、リスクがあるからリターンもあるわけなので、そこは等価交換だなと。
 



(※写真はイメージです)

【類似ゲームの業績や知人の経験談を参考に意思決定】

- どんな条件で案件を探していましたか。
あまり手を掛けずに事業を運営できることが条件だったので、バーベキュー機材のレンタル事業やレンタルスペース運営などの案件を見ていました。

ただ、どれほど利益が出そうかを試算してみたところ、あまり期待できなかったため購入に至りませんでした。

今回購入した案件は、 自分ではまったく手を掛ける必要がなくて、かつゲームアプリという携わったことのないジャンルだったところ、そしてインドという人口増加を続ける巨大な市場をターゲットとしている点に魅力を感じました

- あらためて、今回買収した案件について教えてください。
インドの会社で開発されたシューティングゲームです。運営は、提携先であるインドの出版社が行っています。

インドを中心とする南アジアのユーザーをターゲットに展開していくゲームですが、 南アジアはゲーム市場の成長率が世界一のマーケットなので伸びが期待できると感じました。

ゲームの収益源は広告収入で、イメージとしては“キャラクターがゲーム内で死んでしまった時に、広告を見ることでゲームを再開する”といったプロセスをユーザーに踏んでもらって、収入が入るというものです。

つまり、多くのプレーヤーにゲームをダウンロードしてプレイしてもらい、 途中で流れる広告を見てもらえばもらえるほど収益が上がる仕組みです。

私は出資者であるだけで、 運営はすべて任せられるため、ユーザー獲得などの施策を考えたり、実行したりする必要はありません。ゲームの提供はまだ始まったばかりですが、手間が掛からず、市場に期待できるところに魅力と将来性を感じました

- まだ提供開始したばかりで、ユーザーが0からのスタートかと思いますが、この案件の購入を決意するにあたってどのように利益を試算しましたか。
海外の類似ゲームの業績やプレーヤー数などを調べて、売り手様から提供いただいたデータと照らし合わせて試算してみたり、同じような事業を運営している知人に聞いたりしました。

もちろん、いくら知人とはいえ、その人が「いい」と思うものが自分にとっても「いい」ということではありませんし、 再現性があるわけでもないので最終的には自己責任ですが、身近にいる人に勧められて興味が増しましたし、当たれば大きいと感じて。購入金額が自己資金で十分用意できる範囲の金額だったこともあり、購入に至りました。

- ユーザーの獲得が肝になりそうなビジネスですが、順調にユーザーが増加しそうな予測を立てられたということでしょうか。
正直なところ、ゲーム自体に特異性があるわけではなく、わりと単純な内容のゲームなのですが、暇つぶしにはちょうど良くて。

日本でも、移動時間に気軽にプレイできるゲームが流行っていましたが、 その波が今インドに到来していて、市場全体がかなり成長しているので期待しています

交渉の過程では、売り手様から「今回の案件と併せて、別の案件にも出資しないか」とお話をいただいて。そちらは、すでに3万ユーザーがダウンロードしていてクオリティもかなり高いゲームで、枠を購入して出資をするものです。

2023年の夏から本格稼働するそうですが、 二つのゲームを合わせると最低でも月10万円程度の収入は期待できるようです。

- 金額交渉はどのように進みましたか。
売り手様の希望譲渡金額だった270万円を、そのまま受け入れました。というのも、「別の案件への出資枠とセットで、この金額でいい」と言っていただいたからです。

人気案件で問い合わせも多くあったようなので、周りに取られてしまってはいけないと即断即決しました。



(Dさんが買収したゲームアプリ)

【開始1ヵ月、着実にユーザー数は増加中。長期スパンで成果を静観】

- 売り手様とのやりとりの中で、印象に残っていることはありますか。
同じ売り手様が運営している別のゲームのユーザー数や売上の推移がわかるデータを見せていただいたのですが、かなり大きな利益が出ていて。「当たれば大きい世界だ」ということを熱く語っていただいたことが印象に残っています。

よりクオリティの高いゲームに投資をすれば、億単位の利益を得ることも不可能ではないそうなので、まずは今回のゲームを試しに購入してみて、市場に魅力を感じられたら、さらに大きな投資に挑戦することを視野に入れています。

もしユーザー数が伸び悩んだ場合でも、 投資金額に対して一定の金額が返ってくることが保証されているのでリスクという点でもある程度回避されている契約と判断しました。

- 購入して1ヵ月ほどですが、現状はいかがですか。
まだゲームの提供を開始したばかりなので、 利益はほとんど出ていません。月の収入も1万円ほどです。ただ、インドでユーザー数は着実に伸びているので、長い目で見れば期待できそうだと感じていて、ひとまず半年後の成果を見て判断しようと思っています。

- 今後のビジョンを教えてください。
本業以外で、あまり手を掛けずに安定した収入源を複数持ちたいと思っていますし、 いずれはそうした収入だけで暮らしていけたら理想です。

今回の案件で利益が出たら、インドのゲーム市場にどんどん投資していくことも考えていますし、まったく別ジャンルの事業のM&Aなどにもチャレンジしながら、今後も収入源を増やしていきたいです。

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■Dさんが買収した事業はこちら

「【運営委託可】ランゲームの譲渡」

■Dさんが運営しているゲームはこちら

「NAER - Endless Runner Games」

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