2023-01-10

経験ゼロでも不安ゼロ!手厚いサポートで家族の看病とビジネスを両立できた個人M&A!

買い手(個人):上口 皇代さん(40代)

<個人の起業M&A・買収事例>

 

ご家族の看病に伴うライフスタイルの変化により、時間の制約がなく、 自分主体で動ける働き方を探し始めた滋賀県在住の上口皇代さん。比較的稼働工数の少ないレンタルスペース運営とECサイト運営に絞り、M&Aを検討し始めます。

上口さんが目をつけたのは、京都市のレンタルスペース事業でした。立地や利益、価格の面でも申し分なく、さらに内覧で人柄とサポート体制の充実を感じ即決。

初めての経営ながら、売り手様からのサポートを受けつつ、運営する面白さと楽しさを実感する日々だと言います。

運営を始めて2ヵ月ながら、売上は上々。「毎日が楽しい」と語る上口さんに、初めてのM&Aストーリーについて語っていただきました。

【きっかけは家族の病気。経営者になることで「肩書き」を得たい!】

- まず、上口さんのキャリアについて教えてください。
これまでは、主に接客業の仕事に就いていました。旅館やリラクゼーションサロンなど、対面接客が中心です。

家族ががんの末期であることがわかり、ライフスタイルを変える決意をしました。 家族中心の生活をしながら働くことはできないかと考え、興味を持ったのがレンタルスペース運営とネット販売です。

- その中で、M&Aという手段に興味を持ったのはなぜですか。
元々「M&Aなら、100万円で会社が買えるらしい」と聞いていたため、多少の知識はありました。ただ、本気でやってみようと思ったのは、家族の病気がきっかけです。

実際、新事業を始めなくても、手元には、2年ぐらいはこのまま暮らしていける資金がありました。ただ、社会で生きていくためには、肩書きが必要です。

公的機関とのやり取りや、資産売買などの取引に関しても、職業がない状態では、スムーズに進みません

予備資金を新事業の運営に回し、私も職業と肩書きを手に入れたい。これがM&Aで買収をしようと思った理由です。

- 初めてのM&Aは、どのように進められたのでしょうか。
最初は、別のM&A仲介サイトに登録していました。ただ、本当に知識のない状態で始めたため、全てが手探りでした。5〜6件やりとりしましたが、うまくまとまったものはありません。

例えば、乗り気だった案件は、私が考え過ぎてしまっている間に、他の方に決まってしまいました。私が調べた内容と先方の話す内容が噛み合わず、突っ込んで質問したところ、音信不通になってしまったこともあります。

また、ある程度短期で決めたいと思っていたものの、1週間で掲載される案件の内容が大きく変わるわけではありません。 同時に他のサイトでは成約手数料の高さも、少し気になっていました。

どうしようかと思いながら、オンラインMTGツールのZoomでやり取りをしている中で、お相手の方から「成約手数料のないプラットフォームもありますよね。TRANBIとか」といったお話がでてきたんです。それがきっかけでTRANBIを使い始めたんです。

M&Aに挑戦する登録者数11万人以上、常時M&A案件数は2,700件以上を掲載中
「事業承継・M&Aプラットフォーム TRANBI【トランビ】」

 

(購入したレンタルスペース①)

【「最初から利益を得てほしい」買い手尊重の人柄に感動】

- TRANBIで案件を探すにあたり、重視していた条件はありますか?
重視したのは「場所」「利益が出ているかどうか」「サポート体制」の3点です。最初の時点では、場所が京都市内としか記載が無かったので、繁華街と離れたところだと思っていたのが、人通りも多い河原町だったので集客も大丈夫だと思いました。

私の希望条件からすると、掲載されていたレンタルスペースの条件は、全く申し分がなかったです。問い合わせから内覧までも、トントン拍子に話が進みました。

- 購入を決める前の内覧では、どんな印象を受けましたか。
実際にお会いするまではとても怖かったです。こちらは完全に素人ですし、高い買い物です。 「騙されるんじゃないか」「契約した後に、利益なんてない」と言われるんじゃないかと、不安でした。

売り手様につきましては、スーツ姿の年配の方を想像していましたが、意外と若い方でした。また、売る理由については、現在レンタルスペースを40店舗くらい運営していて、手が回らないため、大切にしてくれる方に譲りたいと話してくださいました。

お話する中で、大丈夫だと思えた。これが、次に踏み出す一歩に繋がったと感じます。

- 不安が「大丈夫」「買いたい」に変わった理由を教えてください。
12月のレンタルスペースは、繁忙期です。私もいろいろ調べる中で、繁忙期が過ぎてから売る方法の存在を知っていました。

でも、売り手様は「せっかくスペースを売却するのだから、利益をとってほしい」とおっしゃってくださったんです。とにかく売れればいいというわけではなく、大事なスペースだからこれからも大切にしてほしい。

そんなふうに、買い手を尊重してくれる思いが垣間見えたことが、安心感につながりました。

値引き交渉に関しても、最初は少しでも安い方がいいと思っていましたが、他にも希望者の方がいると伺ったこと、そして何より、実際に話をして「提示金額を出す価値がある」と感じたため、 あえて交渉はしないことにしました。

TRANBI上で最初に案件を見つけたときに惹かれた理由は、立地や私の通いやすさ、110万超の年間利益といった部分でした。でも、実際にお会いしたことで「この方たちから買いたい」と強く思いました。 最後の決め手は、人です。

- 内覧後、契約に至るまでの流れについて教えてください。
TRANBIの交渉ルームのチャット上で、譲ってほしい気持ちを全力で表現し、ユーモアを交えつつお伝えしたところ、売り手様から快諾の返答をいただきました。

買収が安心できたことへの理由の一つに、返答の言葉尻ひとつひとつに事業への愛を感じたこともあります。 「部屋を売ります」ではなく、「大事なスペースをお譲りします」のような表現に、私も大切にスペースを育てていこうと改めて決意しました。

最終的にいただいた資料としては「月別収支表」と賃貸関連が記載された「費用内訳表」です。

具体的な毎月の申し込み件数やコスト、雑費などは基本的に口頭で伺いました。細かなことも含め、こちらから質問したことに対し、全て丁寧に答えていただいた印象です。

契約書は、売り手様が用意してくださいました。知人の不動産経営者に確認すべき内容としていくつかアドバイスはもらいましたが、特に問題もなく、スムーズに契約同意に至りました。



(購入したレンタルスペース②)

【手厚いフォローで経験ゼロでも不安ゼロのスタート!】

- 運営するにあたり、売り手様からどのようなサポートがありましたか。
売り手様が持つ事業の一部レンタルスペースを譲渡していただく形のため、引き継ぎの一環として、新しく予約ポータルサイト上に自分のレンタルスペースページを作成しました。写真撮影にも立ち会っていただき、家具も新しく揃えました。

以前と同じ状態で運営を始めるのではなく、グレードアップした状態で譲っていただいたため、とても心強かったです。以前は6人用のスペースでしたが、今は、ソファを置いたことで、10人まで座れるようになっています。

- 初めての運営ですが、不安はありませんでしたか。
運営に関して不安を感じたのは、引き渡しの直前です。一瞬「本当に利益が出るんだろうか」と考えました。

でも、譲渡前から聞いていた通り、売り手様は、3ヵ月のサポート期間を設けてくださっています。私と売り手様3人のLINEグループがあり、いつでも質問することが可能です。

事業が多忙だから売却されたにもかかわらず、本当に細かな質問にも丁寧に答えてくださっていることに感謝しています。

例えば、部屋に合うクリスマスツリーの色などインテリアに関すること、利用者の方がグラスを破損された場合の対応など、イレギュラーなことが起これば、その都度質問しています。

- 運営マニュアルのようなものはあったのでしょうか。
グループLINE内のノート機能で、簡単なマニュアル(連続予約の時の対応や、御礼メッセージの書き方、など)を作成してもらい、口頭でも説明を受けました。

「わからないことがあれば、随時聞く」という方針で引き継いでいるところです。最初の半月は、本当にわからないことだらけで、毎日のように質問をしていましたが、レスポンスも早く、とても助かりました。

だからこそ、今は、ある程度自分で考えた上で質問する力も身についてきたと感じます。

また、他にもレンタルスペース経営者が意見交換できる、コミュニティLINEにも招待していただけるとのことで、別の角度からの学びも深めていきたいと思っています。



(購入したレンタルスペース③)

【まずは1年、その後世間のニーズを見ながら自分色を出したい】

- 初めてのレンタルスペース運営はいかがですか。
とにかく毎日が楽しいです!直接お客様と対面するわけではありませんが、 レンタルスペースの運営は、立派な接客業。ちょっとした気づかいを残して、部屋から帰る、そんなやりとりが面白いと感じます。

また、私自身、インテリアに興味があるため、より楽しさを見出せるのだと思います。

清掃については、当初は知り合いに頼む予定でした。ただ、自分がスペースに関われること自体が嬉しくて、 今は、週に2回、自分で足を運んでいます(笑)

- 収益については、当初の見通し通り進んでいますか。
11月時点で、ほぼ毎日、週に4〜5回予約が入っています。1日に2組以上予約が入る日もあり、しっかり利益が出ているんじゃないかと思います。

ただ、当初から11月、12月は繁忙期と聞いていました。今見ている数字は、あくまでイレギュラーなものだと思っています。

また、今は、貸し出す時間単価の料金も含め、売り手様の設定を引き継いでスタートしました。

サポート期間中ということもあり 「結構予約が入っているので、単価を上げてもらってもいいですよ」「年末の単価料金がちょっと低過ぎますね」などのフォローをいただきながら、変更しています。

ただ、これからは私の経営手腕も問われていくのかなと思っています。閑散期にどれくらいの数字になるのか、過去のデータは聞いているものの、実際に経験してみないとわからないこともあるはず。

だからこそ、サポート期間を活用して質問しながら、また実際の数字と向き合いながら、細かく料金設定し、売り上げを確保していきたいと思っています。

- 初期費用の回収の見込みについて教えてください。
年間110万円超の利益との話に納得した上で購入したため、 2年半くらいで回収できればと考えています。レンタルスペースがあるエリア自体、アクセスも良く、集客については、あまり心配していません。

ただ、2年半経てば、競合が現れる可能性があります。同じ金額をキープし、魅力的な場所であり続けるためにも、今後は私自身も、もっと勉強しなければならないと思っています。

- オーナーとして、これから取り組みたいことはありますか。
運営からまだ2ヵ月弱のため、 まずは1年を通してスペースを回した上で、大体の流れやお客様の増減の感覚を掴もうと思っています。その上で、自分色のスペースを作ってみたいとの希望も出てきました。

私の趣味は、旅行です。これまで旅先の国々で目にした内装やデザインを、スペースに取り入れてみたいとの気持ちもあります。例えば、シーズンごとにプロバンスの部屋やパリの部屋など、模様替えしてみるのも楽しそうだなと夢が広がっています。

ただ、私の好みと、スペースを借りるお客様の好みが一致するとは限りません。予約されなければ、自己満足に終わってしまいます。

友人の子どものようなレンタルスペースの顧客対象層にもリサーチしつつ、楽しみながらスペースを作っていけたらいいなと思っています。

ただ、本当に何回もお伝えしている通り、まだ実際に運営を始めて2ヵ月しか経っていません。今は、特にいろいろなことが楽しいと思える時期。だからこそ、具体的ではありませんが、想像をふくらませています。



(購入したレンタルスペース④)

【M&Aを通して出会えたのは、心に潤いを与えてくれる事業!】

- 今回のM&Aを振り返ってみていかがですか。
びっくりするぐらい、自分の性格とレンタルスペース運営は、相性が良いと感じました。

最初はECサイト運営とレンタルスペースの二択で検討していましたが、私は現場が好きなタイプ。だからこそ、レンタルスペースを選んで良かったと思っています。

- 2店舗目にも興味があるとお伺いしましたが、再度M&Aでやってみたいですか?
初期費用だけを考えると、ゼロから自分で立ち上げた方が安いのかもしれません。でも、 もし2店舗目を運営するなら、今回の売り手様から、別の物件を買いたいです。それくらい、私にとって満足度の高いM&Aでした。

ただ、私自身、完全に人に任せるスタイルはあまり向いていません。自分の手の届く範囲、通いやすい範囲となると、大阪の物件は厳しいと感じます。ただ、今後京都や滋賀で新規物件が出てきた際には、検討したいですね。

- 最後に、M&Aに挑戦しようとしている方へ、アドバイスをお願いします。
私と同じように、不安を感じている方には「大丈夫」と伝えたいです。私自身、全くの初心者から、実際に売り手様とのやり取りを通じて、少しずつ学んできました。

特に、お会いして初めて気づくことは多いです。私も「ちょっと違うな」「言われることはもっともだけれど、私じゃないな」と感じたこともあります。

でも、実際に喋って、交渉する。そして、少しずつ知識と経験を身につけていく中で、合うものが見えてくるようになります

もちろん収益、ライフプランに合わせた事業であることは大前提ですが、私は、その上でM&Aを通して、心に潤いを与えてくれる事業に出会うことができました。

だからこそ、今、不安を感じている方がいらっしゃるならば、ただ怖がるのではなく、まず行動することの大切さをお伝えしたいです。



(購入したレンタルスペース⑤)

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■上口さんが買収した案件はこちら

「年間利益【110万円超】京都市内レンタルスペース譲渡」

■上口さんが運営しているレンタルスペースはこちら

「フルーレ京都河原町」

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